一般住宅で使う業務用エアコン

公開日:2024/03/26  更新日:2024/03/26

業務用エアコンを住宅で使える?

「一般住宅に業務用エアコンを設置」と聞くとなんだかハードルが高そうなイメージがありますが、設置前の確認事項をクリアできれば、業務用エアコンは住宅にも設置が可能です。
新築やリノベーションで一般住宅に業務用エアコンの設置を検討される際には、ぜひ本コラムを参考にしてみてください!

*家庭用エアコンと業務用エアコンの違いについては別ページにて詳しく解説しています。まだ家庭用エアコンと業務用エアコンのどちらを設置するか考え中の方は、住まいに合うエアコンがどちらか、まずは下記URLのコラム「業務用エアコンと家庭用エアコンの違いについて」から検討してみてください。
https://aircon-f.co.jp/column/difference_pacrac

住宅に業務用エアコンを設置する際のチェックポイント

業務用エアコンに対応した電源があるか?

能力が大きい業務用エアコンの場合、一般的な住宅とは異なる電気の契約が必要になる場合があります。

一般的な住宅では「電灯契約」という契約で「単相」と呼ばれる電気の送り方をしている場合がほとんどですが、店舗や工場で使用される大型機器の中には「低圧電力契約」という契約で、より多くの電力を得られる「三相」と呼ばれる送り方の電気をする必要があるものがあります。
業務用エアコンの中には、この「三相」ではないと使用できないものがあるのです。

  • 電灯契約(単相100V・単相200V)
    … 一般的な住宅で使用されている契約電力
  • 低圧電力契約(三相200V)
    … 店舗や工場など、大型の機器を動かす際に使用する契約電力
    → 業務用エアコンの中には「低圧電力契約(三相200V)」ではないと使用できないものもある!
*契約電力の違いについては下記URLのコラム「業務用エアコンと家庭用エアコンの選び方」も参考にしてみてください。
https://aircon-f.co.jp/column/select_pacrac
電灯契約(単相200V)で使用できる業務用エアコンも多くあり、住宅で使用する範囲であればこちらでも十分なパワーがあるはずですが、家庭用エアコンより能力が高いぶん消費電力も大きくなることには変わりません。
そのため、ブレーカーが飛んでしまうことがないように契約電力(アンペア数)にも気を付ける必要があります。
なお、同じ電灯契約でも単相100Vの場合は業務用エアコンが設置できないため、事前に確認しておきましょう。

設置場所のスペースはあるか?

天井に埋め込んで設置するタイプの室内機の場合、設置する機種にもよりますが、一般的には天井裏に埋め込むためのスペースが約30cm程度必要になります。
ただし天井に埋め込み可能な空間が無い場合も、壁掛け型・床置型など天井へ埋め込まないタイプの業務用エアコンもあります。スケルトンタイプの天井の場合は敢えて埋込タイプの室内機を露出させて設置することなども可能です。

住宅に設置できる業務用エアコン

業務用エアコンの室内機というと、店舗などで目にする「天井に吹き出し口が埋め込まれたエアコン」を想像するかもしれませんが、その他にも様々な形があります。
住宅への業務用エアコンの設置にあたっては、どの形を設置するかも考えていきましょう。

天井カセット形4方向
オフィスや店舗など一般的に多く見られる、室内機の本体部分が天井に埋め込まれ、4方向に吹き出し口が付いたタイプです。4方向に風が吹き出すことで部屋全体に気流が広がるため、体に直接風が当たる際の不快感を軽減できます。
天井カセット形2方向
設置の仕方は「天井カセット形4方向」と同じですが、こちらは吹き出し口が2方向に付いたタイプ。
見た目がすっきりと美しく、4方向に比べてスタイリッシュな印象になります。
天井カセット形1方向
「天井カセット形4方向」「天井カセット形2方向」に続き、こちらは吹き出し口が1方向のみのタイプ。
風が1方向に集中するぶん風量・風速が強いので、部屋の隅に設置して風を遠くまで送りたい場合におすすめです。
ビルトイン形
室内機本体を天井内に設置し、吹き出し口を本体から離れた位置にダクトでつなぐタイプです。
室内機1台に対して吹き出し口を2~4個設置することができ、レイアウトが自在に行えるため、特殊な形や柱の多い室内などに設置できるのが特徴です。
天井埋め込みダクト形
「ビルトイン形」と似たようなタイプですが、こちらは室内機と吹き出し口・吸い込み口が一体ではなく、離れた場所に設置できることが特徴。
吹き出し口・吸い込み口を自由に配置することができるので、エアコンの存在を感じさせずに設置することが可能です。
壁掛け形
文字通り壁に掛けて使用する、家庭用エアコンと同じような見た目のタイプです。
しかしながら「業務用」と謳うだけあって馬力や風量は非常にパワフルで、家庭用エアコンはまったくの別物です。
床置形
文字通り、床に置いて設置するタイプです。
工事が簡単で費用が抑えられる点や、天井が高い部屋での暖房効率が上がる点が特徴です。
天井吊形
天井から吊して設置するタイプです。
天井へ埋め込むタイプに比べて大容量で風の吹き出しが強く、天井裏に埋め込むスペースがなくても設置できる点がポイントです。また、「マルチエアコン(マルチタイプ)」と呼ばれる、複数台の室内機をひとつの室外機で動かすことができるエアコンもあります。
ひとつの室外機と言っても電源のオン・オフや温度設定などは室内機ごとに行うことができ、室外機がひとつで済むため、庭やベランダを広く使いたい場合にはこちらも検討してみてください。*業務用エアコンの種類(形)については下記URLのコラム「業務用エアコン 形の選び方」も参考にしてみてください。
https://aircon-f.co.jp/column/shape

■ おわりに

ここまで一般家庭に業務用エアコンを設置するメリットや確認事項をご紹介してきましたが、一般的な家庭用エアコンを設置するのとは少々勝手が異なり、どうすれば良いかわからない!というのが正直なところかもしれません。
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