天井に設置する業務用エアコン

天井に設置される業務用エアコンは、本体部分が天井に埋め込まれて吹き出し口だけが見えている「隠ぺいタイプ」と、本体も目に見える場所へ設置されている「露出タイプ」の2つに分けられます。

隠ぺいタイプ

隠ぺいタイプの場合、室内機の本体部分は天井裏のスペースに埋め込まれています。
天井に見えるのはフラットな吹き出し口のみで、すっきりとした印象で設置できます。

天井カセット形４方向

4方向に吹き出し口が付いたタイプ。一般的に「業務用エアコン」というと、この形を連想される方が多いかもしれません。
風が4方向に吹き出すことで部屋全体に気流が広がるため、体に直接風が当たる際の不快感を軽減できます。

天井カセット形２方向

設置の仕方は「天井カセット形４方向」と同じですが、こちらは吹き出し口が平行に2つ付いたタイプ。
4方向を設置するほどは広くない事務所や会議室のほか、廊下など細長い空間にも適しています。
天井の蛍光灯のラインと合わせて設置することで、4方向よりもスタイリッシュな印象で設置できる点もポイントです。

天井カセット形１方向

「天井カセット形４方向」「天井カセット形2方向」に続き、こちらは吹き出し口が1方向のみのタイプ。
風が1方向に集中するぶん風量・風速が強いので、部屋の隅に設置して風を遠くまで送りたい場合におすすめです。
吹き出しの向きは自由に選択でき、天井の高い空間にも向いています。

ビルトイン形

室内機本体を天井内に設置し、吹き出し口を本体から離れた位置にダクトでつなぐタイプ。
室内機1台に対して吹き出し口を2～4個設置することができ、レイアウトが自在に行えるため、特殊な形や柱の多い室内などに設置できるのが特徴です。
吹き出し口のデザインも多様なため、エアコンを目立たせたくない空間への設置にも適しています。

天井埋め込みダクト形

「ビルトイン形」と似たようなタイプですが、こちらは室内機と吹き出し口・吸い込み口が一体ではなく、離れた場所に設置できることが特徴。
吹き出し口・吸い込み口を自由に配置することができるのでビルトイン形以上に設置の自由度が高く、インテリア重視の空間にも向いたタイプです。

露出タイプ

天吊形

「天井カセット形１方向」のように吹き出し口が1方向に付いたタイプ。
天井へ埋め込むタイプに比べて吹き出し口が大きいものが多く、風の吹き出しを強くできる点がポイントです。

天吊自在形

「天井カセット形４方向」のように吹き出し口が4方向に付いたタイプ。
部屋全体に気流を広げることができる天井カセット形４方向の特徴はそのまま、天井に埋め込むスペースがなくても設置することができます。

業務用エアコン＝天井に設置されているもの…と思う方もいらっしゃると思いますが天井以外の場所に設置されるタイプの業務用エアコンも存在します。また、天井に設置されていても「業務用」とは呼ばないエアコンも存在します。

天井以外に設置する業務用エアコン（壁掛形・床置形）

先に紹介した「天井に設置する露出タイプ」の業務用エアコンの中には、壁に設置するタイプ（壁掛形）や、床に設置されているタイプ（床置形）もあります。
詳しくは下記URLのコラム「業務用エアコン　形の選び方」も参考にしてみてください。
https://aircon-f.co.jp/column/shape

天井に設置されてる業務用ではないエアコン（ハウジングエアコン）

天井に設置されているエアコンでも業務用エアコンではないものがあります。家庭用エアコンの「ハウジングエアコン」と呼ばれるエアコンです。住宅に設置するエアコンはルームエアコンが多いですが、ハウジングエアコンは、天井に埋め込むタイプや壁に埋め込むタイプ、壁掛タイプ、床置きタイプなど、様々な形があり、マルチタイプで1台の室外機に複数台の室内機が設置できます。

一言で「天井に設置されているエアコン」と言っても、様々な種類が存在することがおわかりいただけましたでしょうか。
こうしたエアコンはルームエアコン（家庭用の壁掛け型エアコン）と異なり、新規設置・入れ替えには専門業者への依頼が必要になります。
新規設置・入れ替えのご用命は、ぜひエアコンフロンティアまでお気軽にお問い合わせください！