業務用エアコンから水漏れが！原因と対処法をご紹介します
公開日：2025/05/29 更新日：2025/05/29
業務用エアコンから突然水漏れは非常に驚きますし、どう対処したらよいか戸惑うこともあると思います。
家庭用エアコンでも発生することがある水漏れですが、オフィスや店舗など多くの人が過ごす環境に設置される業務用エアコンは水漏れが発生してしまうと影響も大きいため、事前に原因や対処法を知っていることいざというときに慌てずに対処できます。
本コラムでは業務用エアコンで水漏れが起こる原因や、対処法についてご紹介します。
業務用エアコンから水漏れしてしまう原因は？
業務用エアコンの水漏れの原因として、以下のようなケースがあります。
- ドレン配管の詰まり
エアコンのドレン配管とは、エアコン内部で熱交換の際に発生した結露水などを室外に排出するための配管です。
エアコン内部で発生する結露水などのドレン水は一度ドレンパンと呼ばれる受け皿に溜まり、ドレン配管を流れ室外に排出される仕組みです。このドレン配管内にほこりやごみが堆積し、詰まりを起こし結露水などのドレン水が排出できなくなりドレンパンから水があふれて水漏れが発生します。
業務用エアコンの水漏れの原因として一番多いのがこのドレン配管の詰まりです。 - 室内機の傾き
地震やその他の要因で室内機が傾いた状態ですと、ドレン水などをためるドレンパンも傾いているため、水をためる機能が正常に働かず水漏れしてしまう原因になります。 - 室内温度と吹出し温度の差による結露
この頃の猛暑・酷暑で急増している水漏れの原因がこちらです。
高温高湿の室内を冷やす際に、設定温度が低くすることがありますが、室内の温度と吹き出し口から出る冷気の温度差により、結露が発生し水漏れのように滴り落ちる場合があります。 - 室内機内部の劣化や故障
経年劣化で、エアコン内部に汚れやほこりが溜まりドレン水排出の機能不全を起こしたり、ドレンパンの破損などでドレンの排出が適切に行ないえていないことも水漏れの原因の一つです。 - その他の原因
その他、水漏れの原因としてはドレン配管の勾配が適切にとれていない場合や冷媒ガスが不足している場合気密性の高い建物で給気と排気のバランスがおかしくドレン水排出がうまくいかない場合、
室内より室外の方が気圧が高い場合、冷媒配管の断熱が足りない場合なども挙げられます。
業務用エアコンから水漏れしたときの対応は？
水漏れしてしまった時の対処法をご案内します。
- 電源を切ります
まずは安全を確保しするために漏電や感電を防ぐためにエアコンの電源を切ります。
エアコンのブレーカーも可能であれば落とします。また水漏れしている箇所の下へ水を受ける容器を設置してさらにタオルなどで周囲も保護しておくことをおすすめします。 - 専門業者へ連絡する
専門業者とは、水漏れしている「対象機器のメーカーの修理・サービス対応」または「対象機器を設置した業者」が最適です。水漏れ箇所や、機器の型番を伝えるとスムーズです。
水漏れに対する業務用エアコンの予防対策のご案内
業務用エアコンの水漏れは機器自体や配管などに原因があることがほとんどですので、予防対策も専門業者へ任せるのが一番ですが、一部の原因に対しては日常のお手入れで水漏れを
起こしにくくすることもできることがあります。お手入れ方法をご紹介します。
- フィルターの清掃を行う
フィルターの清掃はご自身でできる予防対策です。フィルターの清掃を怠ると目詰まりを起こします。そうすると空気の通りが悪くなり結露が起こることがあります。
1か月に1度程度のフィルター清掃がよいとされています。詳しいフィルター清掃の方法については、コラム「メリット大！自分でできる業務用エアコンのお掃除方法」をご確認ください。 - 専門業者へメンテナンスを依頼する
業務用エアコンのメンテナンスをしている業者にドレンパンやドレンポンプなどの点検・清掃を依頼することも業務用エアコンの突然の水漏れや故障への予防になります。
おわりに
水漏れの原因や対処法、予防方法などについてみていきましたが、水漏れを起こした業務用エアコンが10年以上前に取り付けたものでしたら、応急処置をした後に取替えをお考えになることもおすすめします。
古い機器の内部に発生したカビや侵入したほこりなども古くなれば増えていきます。
また古い機器は、省エネ性能も最新機器より劣るため、電気代を比較的多く支払っている可能性もあります。最新機種への入れ替えもご検討ください。
