業務用エアコンの電気代はどれくらい?費用の目安と今すぐできる節約・省エネ対策

公開日:2026/01/06  更新日:2026/01/06

費用の目安から今日から使える節電・省エネ対策まで徹底解説
業務用エアコンは、オフィス・店舗・工場など、多くの空間で欠かせない空調設備です。
しかし、その一方で「電気代が高すぎる」「毎月の空調費が経営を圧迫している」と感じている方も多いのではないでしょうか。
家庭用エアコンに比べて能力が大きい業務用タイプは、常に多くの人が行き来する広い空間を冷暖房するため、どうしても消費電力が大きくなる傾向があります。
とはいえ、使い方・設定・メンテナンス によって、同じ機種でも年間数万円以上の差が出ることも珍しくありません。
ここでは、電気代の目安から具体的な節約ポイント、そして設備更新によるコストダウンの考え方まで、実用的な観点でわかりやすく解説します。

1. 業務用エアコンの電気代はどれくらい?

業務用エアコンの電気代は、電力会社と契約する「基本料金」と、電気を使った分の「電力量料金」によって構成されており、それぞれ以下の計算式で算出します。
事務所に設置した5馬力程度の業務用エアコンの場合で参考に算出します。

電気代の「基本料金」の計算方法

■基本料金(円/月)= 基本料金単価(円/kW)× 契約電力

例えば、下記条件の場合
基本料金単価:1,720円/kW
契約電力:3.26kW

1,720円/kW × 3.26kW = 5,607円/月

電気代の「電力量料金」の計算方法

■電力量料金(円)= 電力量料金(円/kWh)× 消費電力(kW) × 使用時間(h)

業務用エアコンの電力量料金は、以下の3つの要素で決まります:
電力量料金(円/kWh) … 契約している電力単価。
消費電力(kW) … 機種の能力(馬力)に比例して上昇。
使用時間(h) … 稼働時間が長いほどコスト増。

たとえば、下記条件の場合
電力量料金:17円/kWh
定格消費電力:3.26kW(5馬力の場合)
運転時間:12時間/日
稼働日数:20日/月

1日の電気代目安
17円 × 3.26kW × 12時間 = 665円

20日の電気代目安

17円 × 3.26kW × 12時間 × 20日= 13,300円/月

 

■電気代(円) = 基本料金(円) + 電力量料金(円)

月の電気代の目安は下記の通りです。

5,607円 + 13,300 円 = 18,907円

2. 電気代が高くなる主な原因

業務用エアコンの電気代が大きくなる要因は複数あり、ちょっとした運用の違いが大きな差を生みます。

外気温と設定温度の差が大きい

夏に「18℃」、冬に「26℃」など極端な設定をすると、エアコンは常に最大出力で稼働します。
外気との温度差が1℃広がるごとに、消費電力が数%ずつ上がるとも言われています。

フィルターや熱交換器の汚れ

ホコリや油分で詰まったフィルターは、風の流れを妨げ、冷暖房効率を著しく低下させます。
同じ設定でも「新品時より20〜30%多く電力を消費する」ことも。

長時間稼働やつけっぱなし運転

業務時間外にも冷暖房を切り忘れると無駄な電力を消費します。
特に24時間営業の施設では、スケジュール管理の工夫が欠かせません。

古い機器の使用

10年以上前のモデルは現在の最新機に比べて電力量が大きく、年間電気代が4割以上高いケースもあります。

3. 今日からできる節電・省エネのコツ

毎日の小さな安心や設定の見直しで、業務用エアコンの電気代は大幅に削減できます。
ここでは、特別な設備を導入しなくてもすぐに実践できる、現場で効果が出やすい節電の具体策を紹介します。

(1)設定温度を見直そう

エアコンの消費電力を決める最大の要素が、温度設定です。
冷房設定温度を1℃上げるだけで、約13%前後の節電効果が見込めるとされ、暖房時に1℃下げるだけでも約10%の削減になります。

快適性を考慮した目安は以下の通りです。

夏:28℃前後(体感温度を下げる工夫を併用)
冬:20℃前後(暖気を逃がさない環境づくりが重要)

夏場は、ブラインドや遮熱カーテン、窓ガラス用の遮熱フィルムを利用することで、映像日光による室温上昇を最大3℃ほど気にすることができます。
逆に冬場は、ドアの開閉回数を減らし、入口付近に風除けカーテンを設置することで、暖気の流出を防ぎます。

これから少しずつ取り組むだけで、「設定的な温度に頼りすぎない空調管理」が可能になり、長期コスト削減につながります。

(2)風量や運転モードの使用

設定温度と同じくらい重要なのですが、風量や運転モードの使い方です。
多くの業務用エアコンには「自動運転モード」が搭載されており、このモードを選ぶことで必要な時にだけ強運転に切り替わり、温度が安定すれば自動的に弱運転になります。
無駄な出力を避けられるため、常に手動で「強風」設定にしておくよりも省エネ効果が高くなります。

また、機種によっては「省エネモード」「エコ運転」「学習運転」などが搭載されています。
1台あたり年間3,000〜10,000円程度
特に最新モデルでは、室内外温度や人の動き、日射量まで警戒して出力を自動調整する機能を持つものもあり、設定任せで効率よく運転できます。

風向きの設定に関しても重要な省エネ要素です。
冷房では冷たく下になりやすいため「上向き」に、暖房では暖気を循環させるため「下向き」にすることで、空間全体の温度ムラを減らし、安定した快適性を維持できます。
特に天井が高い店舗やオフィスでは、サーキュレーター併用と合わせることで体感温度を均一化できます。

(3)定期清掃・メンテナンスの徹底

エアコンの内部やフィルターが汚れていると、吸い込み効率が上がり、設定温度を維持するために比較的な電力を消費します。
およそ5〜20%の電気代増加につながるため、日常清掃は最もコスト効果の高いメンテナンスです。

目安としては、2週間に1度フィルターを掃除し、ほこりや油汚れを取り除くことを推奨します。
飲食店や美容室など油煙・粉塵の多い環境では、1週間おきに点検するのが理想的です。

また、室外機は風通しが命です。
周囲に段ボールや観葉植物を言ったり、背面に日差し防止をかけたりすると、放熱が驚いて冷却効率が低下します。
50cm以上のスペースを確保し、常に通気性が確保できる状態を維持しましょう。

年1回は専門業者による分解洗浄・ガス圧点検を実施すると、内部の熱交換効率が回復し、臭いや結露のトラブルも防げます。
定期メンテナンスを行うだけでも、年間電気代を最大15%削減できると言われています。

(4)冷房前の換気・サーキュレーターの併用

換気効率を上げたいなら、エアコンをつける前の「ひと手間換気」が効果抜群です。
長時間締め切った室内は、壁や床が熱を持っており、冷房を入れてもすぐに冷えにくい状態です。
一度換気を行って熱気を逃がすことで、初動時の消費電力を抑えられます。

さらに、扇風機やサーキュレーターの併用
空気をかき混ぜるだけで体感温度が1〜2℃下がり、冷房設定温度を上げても十分に涼しく感じられます。

店舗などで天井カセット形の業務用エアコンを使用している場合は、サーキュレーターを壁面に設置し、斜め下方向に循環気流人の活動
スペース全体に空気が流れるように意識するだけで、エアコン温度を1〜2℃緩めても変わらない快適さを実現できます。

(5)稼働スケジュールを最適化する

最後に意外に見落とされることが多いのですが、運転時間の管理です。
エアコンを「なんとなくつけっぱなしにしておく」ことで、企業や店舗では年間数万〜数十万円単位の無駄な電力コストが発生しているケースがあります。

スケジュール運転を活用し、開店・閉店時間に合わせた自動ON/OFF設定
例えば「開店30分前に冷房ON」「閉店10分後にOFF」など簡単な設定だけで、年間1,000時間以上の稼働削減につながる場合もあります。

もし従業員が複数人いる職場であれば、「最後に退勤する人が必ずエアコンをオフにする」「誰もいない時間帯は設定温度を上げる」など、ルールを手動で保存することと省エネの意識の確保に役立ちます。

さらに、エアコンの運転状況を安定化できるIoT制御システムを導入すれば、複数台を一括管理し、遠隔操作や自動停止も可能になります。
初期費用は数万円〜10万円程度ですが、月々の運転コストが確実に下がるため、中長期的には十分な投資効果が見込めます。

これら5つの対策はいずれも「特別な設備導入をしなくても今すぐ使える」ものばかりです。
大切なのは、日々の小さな改善を積み重ねて、職場全体に「省エネ体質」を根付かせることです。
まずは1台のエアコンから対策を始めても効果は現れ始め、全社的に実践すれば年間で数十万円規模のコスト削減も十分に実現できます。

4. 省エネ機器への更新で根本改善

節電対策をしてもなお電気代が高い場合は、設備自体の見直し時期かもしれません。
エアコンの省エネ性能は「APF(通年エネルギー消費効率)」という数値で表されます。
APFが高い機種ほど、少ない電力で同等の冷暖房効果を発揮します。
たとえば、10年前の機種と最新モデルを比較すると、同じ条件で年間電気代が30〜40%削減できる例もあります。
さらに、インバーター制御やAI学習機能を搭載した最新機は、利用状況に合わせた最適運転を自動で行うため、無駄な電力を大幅に削減できます。
イニシャルコストはかかりますが、3〜5年で投資回収が見込めるケースもあり、長期的な経費削減に有効です。

こちらでAPFを比較しながら機種をお選びいただけます。→ 業務用エアコン検索

 

5. 契約プランと運用改善でさらなる効果

運用改善はハード面だけでなく、電力契約の見直しでも効果が得られます。
電力会社ごとに業務用プランが異なり、「時間帯別料金」や「ピークカット型契約」などを選択するだけで料金を安くできる場合があります。
さらに、デマンドコントローラーなどを導入すれば、瞬間最大電力を抑えて契約基本料金を下げることも可能。
また、「複数の空調機を個別に管理できるシステム」を導入することで、使用エリアごとの稼働状況を可視化し、不要な運転を削減できます。

まとめ:5つのポイントで電気代を最適化

1. 設定温度の適正化で無駄な消費を減らす
2. 風量・運転モードの自動化で効率アップ
3. 定期的な清掃とプロの点検で性能維持
4. 換気・サーキュレーターで体感温度を調整
5. 省エネ機種・運用方法・契約条件を総合的に見直す

業務用エアコンは、適切に運用すれば年間5〜30%の電気代削減が可能です。
設備の状態と運用の両面から見直すことで、快適な職場環境を維持しながら、経費の最適化を実現できます。

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