業務用エアコンの寒冷地仕様について

外気温が氷点下になる地域を寒冷地と呼びますが、そういった地域に標準仕様の業務用エアコンを設置すると、真冬の暖房運転で十分に能力を発揮することができません。

長く快適に業務用エアコンをお使いいただく為には、正しく機種選定することが大切です。

寒冷地仕様のエアコンは標準仕様と比べて何がちがうのでしょうか。室内機の性能は標準機とほぼ変わりませんが、違いは室外機にあります。
寒冷地仕様の室外機の特徴を上げていきます。

• 凍結防止の塗装がされていたりヒーターついていたりと、防霜対策がされています。
• 外気温が低い状態でも、定格暖房能力で運転が可能です。
• 長時間連続暖房運転が可能です。
• 雪対策でファンモードがあったり、防雪フードが用意されていたりします。

また、外気が非常に低い状況で暖房運転をすると、室外機には霜が付きやすくなります。
霜が付くと熱交換ができなくなるためエアコンの運転効率が悪くなったり、運転できなくなります。その前に霜を取るための運転を行わなければなりません。この作業をデフロスト運転（除霜運転）といいます。標準仕様のエアコンでは、デフロスト運転と暖房運転は同時にできません。一度暖房運転を止めデフロスト運転を行います。暖房寒冷地仕様のエアコンは、暖房運転しつつ霜取りもでき、お部屋の温度を下げずに継続的に暖かくお過ごしいただけます。

各メーカー寒冷地仕様機種には独自の名称がついています。各社暖かさが伝わるような、ユニークな名前です！

特長と合わせてご紹介します。

三菱重工　　暖ガンHyper　Inverter
《特徴》
・業界トップのAPF値
・長時間連続暖房運転
・室外機-10℃まで定格暖房運転可能
・ドレンパンヒーター標準装備

ダイキン　　スゴ暖ZEAS
《特徴》
・最高60℃の高温風を足元まで
・凍結に強いタフネス設計
・最大6時間の連続暖房運転
・外気温-25℃でもOK

三菱電機　　ズバ暖スリム
《特徴》
・立ち上がり5分で50℃温風
・暖房10℃設定で控えめ空調
・最大10時間の連続暖房運転
・外気温-15℃まで暖房能力を維持

日立　　寒さ知らず
《特徴》
・外気温-25℃でも暖房運転可能
・すばやい立ち上がり
・除霜性能の向上
・運転音に配慮

東芝　　スーパーパワーエコ暖太郎
《特徴》
・外気温-27℃まで暖房可能
・最大12時間の連続暖房
・高暖房感アイテム（暖房8℃設定　除霜連携　除霜フラップ）
・凍結防止プレートを標準装備
・室外機コンパクトサイズ化
・全機種ブレーカー30A

パナソニック　　Kシリーズ（寒冷地向け）フル暖
《特徴》
・外気温-15℃まで暖房能力低下なし
・暖房の連続運転時間が約1.8倍延長
・室外機底板に凍結防止ヒーターを標準装備

能力の違いをメーカーごとにまとめてみました。

天井カセット形4方向　3馬力　シングル ※定格値は外気温7℃の場合

天井カセット形4方向　6馬力　シングル ※定格値は外気温7℃の場合

※データは2020年11月時点の各メーカー最新カタログより抜粋

各社の業務用寒冷地エアコンはいかがでしたか？どちらも力強く暖めてくれそうな名前に負けない能力がありますね！

エアコンフロンティアでは寒冷地仕様の業務用エアコンのお取り扱いもございます。設置場所の環境で何かお困りのことがございましたら、是非一度窓口までご相談ください。